やりたいことが見つからないのは「やりたいことがない」のではなく「やりたいことが可視化できていない」だけです。人生の目的という名の「羅針盤」をなくし、あるはずの「生きる意味」を見失っているだけです。

 

では、人生の目的(羅針盤)を取り戻すには、どうすれば良いでしょうか?それは、あなたが「自分の価値観」を改めて自覚することです。

 

ロイ・ディズニー(ウォルトディズニー創始者の一人)は「自分の価値(価値観)が分かっていれば、決断を下すのは難しくない」と言います。

 

つまり、あなたが日常生活の中で、どんな価値観を大切にしているかを自覚することが、人生の目的という羅針盤を取り戻す答えです。

 

現時点で「やりたいことがない」と言う人でも大丈夫。あなたが人生の目的に目覚める13の質問を公開します。

 

今のままではダメだという自覚があるか?

やりたいこがない自覚をする

 

やりたいことが見つからない、人生に目的を見出せないと感じている人は「今のままではいけない」という問題意識がある人です。

 

当たり前ですが、問題に無自覚な人、現状維持を望む人には、問題解決の行動は取れませんし、取る気もないからです。

 

つまり、この記事をご覧いただいている方は問題意識のある方であり、人生の目的を必ず取り戻せる人だと言えます。

他者との関係で「あなたの役割」は何だろう?

tasyatonokankei

 

以前の記事「嫌われる勇気こそ人に好かれる極意!アドラー心理学5原則」でも紹介しましたが、あなたが抱えている全ての悩みは「対人関係」が起因しています。

 

人生の目的の羅針盤となる「あなたの価値観」も、対人関係から育まれています。今までの対人関係を通して、何を感じ、どう考え、どう解釈したのか?これによって、あなたの価値観は作られているのです。

 

つまり、あなたと他者との関係をたな卸しすることが、人生の目的に目覚める手がかりになります。あなたは他者にとって、どんな立場で、どんな役割を果たしていますか?

 

他者との関わりを可視化していきましょう。

家族から見て、あなたの役割は?

両親、妻、子供に対して、あなたが果たしている役割は何ですか?経済的に支えている、妻の愚痴を聞く、子供たちを良い学校に入れるなど、どんな小さなことでも良いので書き出します。

会社や仕事仲間から見て、あなたの役割は?

会社から見たあなたの役割、会社の上司や同僚、部下から見たあなたの役割は何ですか?書き出してください。

あなたが属する組織から見て、あなたの役割は?

家族や会社以外に、あなたが属している組織や団体があれば、その中における、あなたの役割は何でしょうか?書き出してください。

他者との関係で「やりたくないこと」は何だろう?

やりたくないことを把握する

 

他者との関係の中で、あなたがやりたくないことは「あなたが大切にしている譲れない価値観」とつながっています。これを可視化することで、人生の目的の手がかりが見つかります。

 

また、「やりたくないこと」の反対は「やりたいこと」でもあります。つまり、やりたくないことを逆説化することで、あなたにとってのやりたいことも発見できる、一石二鳥の質問です。

 

当然「やりたいこと」も、あなたの人生の目的に深く関わっています。

家族に対してやりたくないことは?

家族に対してやりたくないことは何ですか?例えば「家族をお金で苦労させたくない」とします。次に、これを逆説することで「お金を稼ぎたい」や「無駄を省きたい」という、やりたいことも同時にあぶり出せます。

仕事でやりたくないことは?

仕事においてやりたくないことは何ですか?例えば「残業したくない」とします。次に、これを逆説化することで「残業のない仕事をしたい」や「仕事を効率化したい」など、やりたいことも導き出せます。

その他の組織において、やりたくないことは?

家族や会社以外で、あなたが属している組織があれば、その中で、あなたがやりたくないことを書き出しましょう。また、それを逆説化して、あなたがやりたいことも出しましょう。

 

生きるうえで「やりたくないこと」は何だろう?

やりたいことが見つからない人に「やりたいことは何?」という質問は無意味です。しかし、あなたが生きるうえで「やりたくないこと」は沢山あるはずです。

 

やりたくないことを書き出し、それを逆説化してみましょう。すると、あなたのやりたいことが自動的にあぶり出されます。

 

どんな些細なことでも構いません。あなたが生きていく中で、やりたくないことを書き出します。そこから、あなたが大切にしている価値観が浮かび上がります。

目的から目標を落とし込もう

目標設定

 

今までの質問で、あなたが大切にしている価値観。つまり、人生の目的となる羅針盤が、ぼんやりでも可視化されてきたはずです。

 

ここからは、目的を目標に落とし込んでいく作業です。目標とは、目的(ゴール)にたどりつくための「手段」を意味します。

 

人生の目的を達成するために何をすべきか、以下の質問をすることで目標が具体化されます。

どの目的を優先するのか?優先順位は?

まずは、自分の感情を指針に、どの目的を優先するか順位付けしましょう。優先順位をつけることで「選択と集中」ができ、達成速度が高まります。

目的達成のための時間の確保はどうする?

目的を達成するためには行動が不可欠です。そして、行動するためには時間が必要です。現状の生活を送りながら、どのように時間を確保するのか具体的にしましょう。

目的達成に必要なお金の確保はどうする?

現実問題、目的を達成するためにはお金がかかることもあるでしょう。例えば、目的を果たすために、仕事を辞めると決断したとすれば、当面の生活費がかかります。

 

その目的を達成するためには、どれぐらいのお金がかかるか?そのお金はどうやって確保するかを具体的にしましょう。

目的達成に必要な人脈の確保はどうする?

限られたお金や時間の中で、目的を達成するためには「他人の協力」を得ることが重要です。

 

目的達成のために、どんな人脈が必要か?その人脈を確保するために何をすべきか?具体的な目標に落とし込みましょう。

目的達成に必要な環境の確保はどうする?

今の家族や仕事との関わりが、場合によっては、あなたの目的達成の「足かせ(弊害)」になることもあります。

 

あなたが目的を達成するために「最高のパフォーマンス」で取り組める環境は何でしょうか?その環境の確保に何をすべきか、目標に落とし込みましょう。

 

例えば、残業を早く終わらせる仕組みを作ったり、家族とのコミュニケーションの時間を設定し、制限するなどがそうです。

 

目標設定のコツは「細分化」です。「まずはこれをやって、達成したら次はこれ」と言うように、一つ一つのタスクを「小さな階段」のように刻み、ステップアップしていきましょう。

目的と目標をリスト化して毎日見る

目標を現実化する

 

あなたの、人生の目的(ゴール)と目標(手段)をリストに整理して、毎日見る習慣をつけましょう。一日数分でもOKです。

 

イメージングや感情を高揚させるといった努力は不要です。力むことなく読むだけで十分。見るだけで脳内の潜在意識にすりこまれ、あなたの行動に反映されていきます。

 

リストを毎日見ていると、目的や目標の優先順位が変わることがあります。その場合は、リストを随時更新していきましょう。

 

最初から、完璧な「人生の目的(羅針盤)」は完成しません。あなたの感情に従ってリストをチューンナップしていくこと。そうすることで、あなたが本当にやりたいことが明らかになっていきます。

まとめ

生きる目的が分かれば、ポジティブで行動力のある「能動的な人生」になります。逆に、生きる目的がない人は、他人や周囲の刺激によって反射的に生きてしまう「受動的な人生」になります。

 

人生の目的が明確になれば、自分の価値観を指針に、外部で起こる刺激を「取捨選択」することができます。つまり、自分に主導権のある人生になっていきます。

 

どうしても、やりたいことがない、人生の目的が見出せない人もいるかも知れません。その場合でも、自分を卑下する必要はありません。

 

生きる意味や目的を、無理に追求することは、逆に負担になります。これが、あなたを苦しめてしまい、幸福から遠ざけてしまう「矛盾」になることもあります。

 

生きていること自体が尊いこと。与えられた寿命をまっとうすることが、自然界の普遍的な目的であり、その中で小さな幸せを感じて生き続けるのも素敵なこと。

 

あなたの感情に従うことが最も大切です。気が向いたときに、今回のノウハウをお役立て頂ければ幸いです。

 

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