「人に好かれたい・・・」

 

この欲求ばかり重んじた生き方は、結果的に自己否定につながり、他者に評価されない最悪の人生で終わるだろう。そんな価値観を提起してくれたのが「アドラー心理学」です。

 

アドラーは「周りに起こる物事の見方(解釈)」を変えるだけで、全ては良い方向に変わると言います。つまり、今の自分を変えたいなら、物事の見方(解釈の癖)を変えることです。

 

人に嫌われるのが恐い、好かれたい。そんな呪縛によって人生に苦しむ方へ。今から明かす「アドラー心理学の5原則」から、新しい視点をインストールし「嫌われる勇気」を手に入れませんか?

 

全ての悩みは対人関係が起因している

対人関係の苦手を克服

 

アドラーは「個人の中だけで完結する悩みは存在しない」と言います。その証拠に「孤独の悩み」すら、他者がいるからこそ発生する悩みです。

 

つまり、あなたが抱えている全ての悩みは「対人関係」が起因しているということ。そのため、悩まない自分に生まれ変わるためには「他者への解釈を変えること」が解決策だと言います。

 

物事の見方が変われば、人の思考や行動は変わります。

劣等感やコンプレックスは幻想にすぎない

劣等感は幻想だと思うことが克服法

 

劣等感は、自己実現にブレーキをかける最大の阻害要因です。劣等感を持っていない人は存在しないほど、全ての人々が苦しんでいる「心の病」です。

 

しかし、アドラー心理学では劣等感を否定しません。劣等感は人間の努力や成長を促す「エネルギー源」になるからです。ただし、彼は「正しい劣等感と誤った劣等感」があると定義しています。

 

アドラーは言います。「理想の自分」になるために、まだ不足している部分があるという解釈は「正しい劣等感」だと。

 

しかし、他人と比較して、自分が劣っていると解釈することは「間違った劣等感」だと戒めます。そして、それを言い訳に努力や成長を止めている行為を「コンプレックス」と定義しています。

 

後者に当てはまる人は、自分を他人と比較するという思考癖を変えることが急がれます。これが、あなたから憑いて離れない、誤った劣等感とコンプレックスを打ち消す処方箋です。

 

ではどう解釈すれば、他者との比較によって起こる「誤った劣等感」から解放されるのでしょうか?

 

他者は競争相手ではなく仲間である

他人と比較しないのが嫌われない勇気のキモ

 

繰り返しますが、あなたの人生を阻害する「誤りの劣等感」は、他人と比較することで発生します。これは「自分にとって他人は競争相手だ」という解釈していることが原因です。

 

あなたが「他者=競争相手」と解釈し続けるかぎり、対人関係の悩みから永遠に解放されることはありません。競争を意識してしまうと、世の中が「自分にとって競争だらけの危険なフィールド」に見えてくるからです。

 

アドラー心理学においては「他者=仲間」と無条件に解釈することを提言しています。競争相手ではなく仲間だと見方を変えるだけで、この世は「自分にとって安心できるフィールド」に変わり始めます。

真の自由とは承認欲求から解放されることである

承認欲求を意識しない

 

人間には「自分が価値のある生命体」であることを確認するために、他者からの評価を求める本能が備わっています。これを「承認欲求」と言います。

 

しかし、他者の評価を重んじるほど「他者=競争」の解釈が強化され、劣等感やコンプレックスが深まり、心の自由から遠ざかってしまう「負のスパイラル」に陥ります。

 

そこで、アドラーは「課題の分離」という考え方を提唱しています。自分に対する他者の評価や信頼は「他者の課題」であり「自分の課題」ではないと解釈するのです。

 

もう少し分かりやすく言うと、課題の分離とは「自分にコントロール可能なこと(自分の課題)」と「自分にはコントロール不可能なこと(他者の課題)」を明確に分ける技術です。

 

たとえ、自分に対する他者の評価や信頼が思わしくなくても、それは自分の課題ではないと解釈し、自分の課題だけを誠心誠意、取り組むだけで良いのです。

 

そうすることで、誰からにも束縛されない「真の自由」が手に入り、結果的に、あなたのオリジナルな能力が発揮され、他者から評価され始める「正のスパイラル」が循環していきます。

嫌われる勇気こそ人に好かれる極意である

人に好かれる方法

 

ここで誤解してほしくないのは、嫌われる勇気とは「他人に嫌がられる行為」をすることではありません。悪口や誹謗中傷など、普遍的な道徳やルールを放棄することではないのです。

 

アドラーは、他人の評価による「承認欲求」を基準に生きるのではなく、理想の人生を実現するために何をすべきかと言う「自己指針」を基準に生きることを推奨しています。

 

他人の評価なんて十人十色。全ての他者から評価してもらうために立ち振る舞うのは「不自由の極み」であり、物理的にも不可能です。

 

しかし、人間にとって承認欲求は本能なので、この欲求が満たされないと苦しいのも事実。そこでアドラーは、自分の価値を実感するために「共同体感覚」を持てと言います。

 

共同体感覚とは「自分は世の中に貢献している」と実感することを言います。アドラーは、この共同体感覚を実感するためには「他者貢献」を持って生きよと提言しています。

 

他者貢献とは、具体的に言うと「仕事、ボランティア、趣味、子育て」などがそうです。

 

人間にとっての自己実現とは「他者に貢献できる自分になること」とイコールです。つまり、共同体感覚を持つことで、結果的に承認欲求が満たされ、人間の欲求の中で最も上位である「自己実現」も達成します。

 

ただし、ここでも「承認欲求」を意識しないことが大切です。アドラーは全ての人間関係を「横の関係」にすることを提唱しています。人間関係に上下をつけず、他人を常に対等でフラットに見るのです。

 

そうすることで、承認欲求を意識する癖がなくなり、純粋に他者貢献や自己実現に突き進むことができます。

まとめ

アドラー心理学をもとに、過去や現在起こっている出来事に対する「解釈」を変えるだけで、あなたは嫌われる勇気が持つことができ、自由で理想の人生を送ることが可能になります。

 

あなたは、これからも「悪い解釈」によって、誤った劣等感やコンプレックスを育て、悩み多き人生を送りますか?それとも「正しい解釈」によって理想の自分を育てていきますか?

 

どちらを選ぶかは「今この瞬間を生きる、あなた次第」です。

 

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