
単刀直入にお聴きしますが、面接を受けるのは得意ですか?この質問に「はい」と答えられる人は中々いないでしょう。ましてや「面接を受けるのが大好きです!」という人はほとんどいないはず。
普段からよく喋り、友達の中でも話を盛り上げるムードメーカー的な人さえも、いざ面接となったときはシドロモドロになってしまい、全く自分の良いところをアピールできなかったと言う話は良くあります。
しかしです。もし、あなたが普段から口ベタであまり話すのが得意ではないと感じていても大丈夫。これから挙げる4ポイントをしっかり押さえておけば、面接に自信が持て、誰よりも好感度の高い対応ができます。
この記事の目次
身だしなみで好感度を上げる
人間は7~80%の割合で「視覚」から情報を得ています。つまり、第一印象が勝負。ちなみに、相手の第一印象が決定するまでにかかる時間は6~30秒、早い場合は2秒で決まってしまうと言われています。
ところが、人は最初に決定した第一印象にずっと影響され続けます。つまり、最初に悪い印象を持たれてしまった場合、面接官からの質問に良い回答をしても、悪い第一印象が最後まで足を引っ張ってしまいます。
そのため、面接官に対して最初にあなたの情報を伝える『身だしなみ』が重要になります。その上で身だしなみで最も重要なポイントは『清潔感』です。具体的に挙げると以下です。
男性の場合
・ 長髪、寝癖はNG。髪はサッパリと整え、襟足を短くし、揉み上げを耳にかけない。
・ ヒゲは剃り残しがないようにしっかりと剃る。
・ 服にシワ、ヨゴレ、ホツレがないこと。
・ シャツの襟、袖が汚れていないこと。
女性の場合
・前髪は額や眉毛が出るようにし、うっとうしくならないようにする。
・髪が長い場合は、おじぎをした時に顔にかからないように束ねておく。
・メイクは健康的で自然な感じに。厚化粧、特に目元を黒く強調しすぎない。
・夏であれば肌の露出が多い服、冬であればファー付きの服は避ける。
また、細かなことですが、眼鏡の汚れ、爪が伸びていないか、汚れていないか、取り出したハンカチがしわくちゃになっていないか等の「細かい部分」にも気をつけましょう。
表情で好感度を上げる
身だしなみに続いて面接官が見るポイントはあなたの表情です。そして、好感度の最も高い表情は『笑顔』です。とは言え、ヘラヘラしていると不真面目に受け止められてしまいます。笑顔にもポイントがあります。
上の前歯が見えていること
芸能人は歯が命というCMがありましたが、笑顔も歯が命です。歯が見えていないと心のうちを隠している「苦笑い」のような印象を与えてしまいます。
できれば8本以上見えている方が良いでしょう。その為には口角をしっかり上げることが大事です。
下の前歯は隠れていること
逆に下の前歯はあまり出さないように気をつけましょう。品のない印象を与えてしまいます。気をつけてください。
目から笑う
目の笑っていない笑顔はとても不気味です。また「目は口ほどに物を言う」という言葉もあります。心からの笑顔ではないことが伝わってしまうと、逆に「冷たい印象」になってしまいます。
好きな芸能人や飼っているペット、好きな食べ物をイメージして、できるだけ目がにこやかになるように工夫しましょう。
笑顔作りは自分一人でも鏡を見ながらできるので「目と歯」にポイントを置いて練習してみてください。
姿勢・仕草で好感度を上げる
身だしなみや表情の第一印象をクリアした後に待っているのが、面接中の姿勢や仕草です。まずは、面接中にする3つの姿勢から見ていきましょう。
立つときの姿勢
コツは「つむじを天井に向かって引っ張られている感じ」をイメージすることです。すると力まず美しい姿勢で立つことができます。また、耳・肩・腰・ひざの横・くるぶしまでが真っ直ぐになっているかチェックしてみましょう。
全身が写る鏡でチェックするか、家族や友達に確認してもらいましょう。
座っているときの姿勢
椅子の背もたれから拳1つ分空け、上半身は立つときの姿勢と同じように「つむじを天井に向かって引っ張られている感じ」をイメージします。
足はしっかり揃えましょう。足を広げたりブラブラさせるとだらしない印象になります。手は指先を揃え、太ももに置きます。
お辞儀するときの姿勢
お辞儀する時は、まず立つときの姿勢できっちり静止し、腰から頭を下げましょう。首だけ曲げるようなお辞儀や、きっちり立ち止まっていないお辞儀は「しまりのない印象」を与えます。
また、面接官の足下を見る角度でお辞儀をすると奇麗な姿勢になります。
姿勢が正されると自分への自信が出てきますし、面接官にも堂々とした印象を与え、あなたが自信に満ちた人物に見えるメリットがあります。
姿勢が整ったら仕草です。まず目線に気をつけましょう。奇麗な姿勢を保っていても目線がキョロキョロしてしまうと落ち着きのない印象になります。「面接官の両目と喉元を結んだ三角ゾーン内」で目線を動かすのが無難でしょう。
手の動きにも気をつけましょう。髪を触ったり口元を手で隠したりといった行動は無意識にしてしまいがちですが、落ち着きがなく見え、最悪の場合は嘘をついているように見えます。手の動きは情熱がしっかり伝わるように適度な身振り、手振りを心がけましょう。
話し方・声で好感度を上げる
話す時に最も大事なポイントは『間』です。理由として以下の3つがあります。
面接官に理解してもらう時間を作る
たとえどんなに内容のある話や良い回答をしても、早口で話してしまっては、質問をしている面接官は話の内容が整理できず、話が流れてしまう状態になります。
間をあけることにより、面接官があなたの話を噛み砕いて理解する時間ができます。
自分自身が落ち着く
間を適度に取ることにより、自分自身が何を話すのかしっかりと整理することができます。
また、間を置かずに話すと呼吸のタイミングもおかしくなり、過呼吸となりパニックになる可能性もあります。間を取ることにより呼吸を整えることもできるのです。
注意を向けさせる
面接官に対してあなたが一番伝えたいことを、話す前に間を設けることで「これから話すことが重要である」と意識させることができます。同じ調子で話を進めると単調になってしまい、注意を向けさせることができません。
間を意識した上で、声のトーンを意識しましょう。基本は面接官に聞こえるように大きな声でハッキリと。この時、口は出来るだけ大きく開けます。口を大きく開けることにより口の中で声がこもらず、明瞭な声が発せられます。
また、早口にならずゆっくりとした聴き取りやすい話し方が出来るでしょう。声が低くハスキーな人は、少しだけ高めに発声するように意識すると聴き取りやすくインパクトのある声になります。
逆に、声が高くキンキンしてしまう人は、腹に力を入れゆっくりと押し出すように話すと、聴き取りやすい声のトーンになります。
自分の話し方や声の確認を行うのに、第三者からのアドバイスをもらうのも良いですが、一度録音して自分で確認するのがおすすめです。
まとめ
以上、これまで述べてきた4つのポイント「身だしなみ」「表情」「姿勢・仕草」「話し方・声」これらを理想の状態に整えることで、確実に面接時の好感度が上がり、面接合格の確率が上がります。
日常生活の中でほんの少し意識するだけで身に付くことですので、積極的に実践してみましょう。