稼げる資格や、就活が有利になる資格を探している人は要注意。そもそも「資格とは何なのか?」という本質を、見失っている危険性があります。

 

資格取得には、膨大な時間を要します。もし、その労力を資格勉強ではなく、別のことに活かした方が就職に有利になるとしたら・・・あなたはどう思いますか?

 

実は、大手&中小の企業人事が語った「膨大な意見」をまとめると、資格に対する「7つの共通見解」が浮かび上がってきます。

 

資格で就職を有利にしようと考えている方は、骨折り損のくたびれ儲けにならないよう、今すぐチェックしてください。

 

就職先の仕事とマッチしない資格は無意味

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これは、誰もが認識していることだと思われますが、案外、多くの人が陥るトラップです。

 

なぜなら、あなたが就職したい企業が何を求めているかは、外部からは見えないからです。そのため、ミスマッチが意図せず起こってしまい「使えない資格」だったというオチもあり得ます。

 

もちろん、あなたが資格によって取得した知識を企業でどう活かせるか?その具体的なプランを創出し、提案することができるなら有効でしょうが、至難の業です。

「難関資格なら評価される」は幻想

当然ながら、いくら難関資格でも企業が求めていないなら無意味です。

 

1つの例として、難関資格の代表格に「サムライ業」がありますが、取得が難しい割には、就職や転職に有利に働かない「費用対効果の悪い資格」と言われています。

 

唯一、あらゆる企業で広く求められる「税理士」も資格取得者が多く、求人の競争率が高いのが実態です。

 

また「士業貧乏」という言葉があるように、資格を取得しても「営業力」がない人は儲かっていません。就活も自分を売りこむ営業ですから、営業力がないと結果は得られません。

 

以上から「難関資格=稼げる資格」というのは幻想だということ。「努力できる人」という評価だけでおしまいの、とんでもなく費用対効果の悪いものになります。

供給過多の資格は無価値

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不景気で、買い手市場の現在。誰でも持っている資格は、ますます評価されません。

 

資格の価値は「希少性」にあります。しかし、専門学校や資格スクールの乱立により、資格取得者は急増しています。そんな中、供給過多の資格を取っても無意味です。

 

まずは、その時代のマーケットニーズを把握すること。そして、その市場に入り込むために、必要であれば資格を取得する。このような順番でなければ、資格を取ることが目的になります。

 

例えば、2020年の東京オリンピックに向けて、建設や通訳などの仕事が増えると予想できます。そのマーケットで重宝される人材になるために資格を取るなど、そんな視点が必要です。

即戦力にならない資格はゴミ

不景気下では、企業に人材を育てる体力がなく「即戦力」が求められる傾向にあります。特に、30歳を超えた人材については、即戦力の判断基準となる「実務経験」が重視されます。

 

もちろん、資格が、あなたの実務経験を高めるものであれば評価の対象になるでしょう。しかし、実務経験がない資格は、難関資格でも評価されないことが多々あります。

 

人事側としては「実務経験のない資格取得者」よりも「実務経験のある無資格者」を採用したいのが本音のようです。

 

英語力は、営業力や交渉力がないとムダ

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多くの企業がグローバル展開を進めている現在、TOEICなどの英語力は「鉄板のスキル」と思われがちですが、ここにも大きな落とし穴があります。

 

これは「企業が求めている人材とは何か?」という本質を掴めば分かること。なぜ、企業は英語を扱える人材を欲しているのか?それは営業や交渉をさせ、商談を成立させるためです。

 

もちろん、新卒の就活にかぎっては、TOEICは大きな評価になり得ます。新卒者はOJT(企業内教育)で、営業力を学ばせれば良いという考えがあるからです。

 

しかし、中途採用や転職になると即戦力が求められるため、英語力を使って営業や交渉をしたという「具体的な実務経験」が要求されます。つまり、英語の成績だけでは評価されなくなります。

 

また、グローバル化によって、ネイティブな外国人を採用する企業も増えています。日本人の雇用が守られている現時点では、英語力はまだ有効ですが、過信できない時代が来つつあります。

30歳以降は実務経験しか評価されない

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人事やキャリアカウンセラーの中には「30歳以降の資格は無意味」と言い切る人もいるほどです。重要なので繰り返しますが、資格よりも、今までの実務経験が求めるのが人事の本音です。

 

30代で資格取得を考えている人は、その前に、今までの実務経験の洗い出しを行いましょう。そして、自分の強みを明確にした後、その上乗せとして資格が必要なら取得してください。

 

30歳以降は、資格取得は二の次、三の次。あくまで補助的なツールに過ぎません。

資格勉強によるキャリアブランクはマイナス評価

キャリアブランクは就活に不利

 

資格がどうしても必要だと判断した場合、気をつけるべき点は「キャリアブランク」にならないことです。資格勉強のために仕事をせず専門学校に行く行為は、就職に不利になり得ます。

 

前述したように、新卒以外は資格よりも「実務経験」が評価されます。そのため、就活で最も武器となる実務経験をおろそかにし、資格勉強を優先するのは本末転倒です。

 

どうしても資格が必要な場合は、働きながら勉強することが正解です。実務経験を積みながら資格取得することで、キャリブランクがなくなり、人事からも努力家だと評価されます。

資格は時代の変化に対応しない

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現在は、ITの進歩によって、人間の仕事がシステムに取って代わる時代。そのため、求められるスキルやキャリアも、猛スピードで更新されていきます。

 

実際、オックスフォードの研究では「今後10~20年の間に、総雇用の47%が自動化されるリスクが高い」と発表しています。その中には、前述した「税理士(税務申告代行者)」も入っています。

 

関連記事:オックスフォード大学が認定。あと10年で「消える職業」「なくなる仕事」

 

つまり、不確定要素の高い資格のために時間をいたずらに使うほど、悠長に生きられる時代ではないということ。勉強よりも実践が重要な時代と言えます。

まとめ

企業はボランティア組織ではありません。人を雇うには多大なコストがかかります。そのため、企業にとって、コスト以上のリターンがない人材は、雇用する意味がありません。

 

そう考えると、資格取得を目的にすることが、いかに滑稽かが分かると思います。

 

稼げる資格は何かという「下心」で行動するのではなく、自分は社会や企業に何が貢献できるかという「情熱」で行動すること。その方が、自分の強みを効率良く磨くことができ、結果的に「求められる人材」に近づいていきます。

 

自分はどんな仕事を一生の生業にしたいのか?そのために、どんなスキルやキャリアを積むべきか?その上で資格が必要なら取る。これが「稼げる仕事に就くための思考」です。

 

このマインドが根底にない資格は、単なる金メッキにすぎません。あなたの貴重な時間を浪費する「費用対効果の悪い代物」になり下がるので注意しましょう。

 

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