1日の時間は平等です。しかし、平等な時間の中でも、人によって得られる成果が異なるのはなぜでしょうか?

 

そこには「やる気」が大きく影響しています。やる気を長時間維持できる人ほど、大きな成果が得られることに異論の余地はありません。

 

つまり、いかに自分のモチベーションをコントロールできるか?それが、人生の成功には欠かせない「技術」と言えます。

 

そこで今から、やる気が出ない原因をつぶす技術、自分の好きなときに「やる気スイッチ」を押す技術を公開しましょう。

 

やる気が出ない原因は「7つの本質」に集約される

身体的な欲求不満がある

やる気が出ない原因は身体的な不調

 

身体的な欲求不満とは、一言でいうと「体の不快感」です。空腹感や体の痛みなどがそうです。

 

例えば、ひどい虫歯があったらどうでしょう?体に合わない椅子で勉強したらどうでしょう?体の不快感が気になって集中できないはずです。人間は、想像以上に過敏で繊細です。

 

やる気がでないときは、まず「身体的な不快感」がないか自問自答しましょう。そして、不快感を一つずつ潰していき、身体的な欲求が満たされた環境に整えてください。

 

また、人間の身体は「普段とは異なるスケジュール」を送るだけでも、やる気が出ない傾向にあります。自分の生活リズムを崩さず、規則正しく作業することも、やる気を削がないコツです。

 

周囲の影響などで、完璧に実行するのは難しいかも知れませんが、できるだけ不快感をつぶす工夫をすること。それが、やる気を落とさない秘訣なのです。

考え事や悩みが多い(決断することが多すぎる)

やる気は悩み事があると出ない

 

脳内に考え事や悩み事があると、そちらに意識が削がれてしまい、作業に集中できません。

 

例えば、仕事中に「家族が危篤」という連絡があったらどうでしょう?仕事のやる気が出ないどころか、脳が混乱し手が止まるはずです。

 

大小問わず、悩み事や考え事があればあるほど、脳が決断することが増えてしまい「意思の力」が激しく消耗します。

 

人間とは意思の弱い生き物であることからも、人が一日に使える「意思の力」は有限です。悩み事や考え事は、意思の力を減らし、やる気が出ない状態に導きます。

 

あなたの脳内にある「未解決のタスク」を紙に書き出し、完了済みにしていくこと。そうすることで、意思の力の消費量が減り、やる気が持続しやすくなります。

社会との関わりがイメージできない

やる気は孤独だと出ない

 

人間とは「社会的な関わり」を重視する生き物。人間の行動は「世間の評価」を基準に、決定していると言っても過言ではありません。

 

そのため、人間は社会との関わりが断絶すると「自分の存在」に意味を見出せなくなり、自制心を維持できなくなる傾向にあります

 

「誰も気にかけてくれないのに、どうして世間に従って頑張らないといけないの?」と考え、やる気を失うのです。

 

そんな時は「今、自分のやっている作業は、社会にどんな影響をもたらすことができるか?」と自問しましょう。あなたが成し遂げたことが、社会に素晴らしい影響を与えている様子をイメージするのです。

 

自分と社会とのつながりが明確になるほど、やる気が湧き上がってくるはずです。ポイントは、あなたが社会に与える影響を、少し大げさにイメージすること。よりモチベーションアップにつながるでしょう。

無意味感がある

やる気と無意味感

 

人間は「無意味」と感じた物事に対して、やる気を見出すことはできません。

 

これは、会社などの「組織の歯車」として生きている人が陥りやすい傾向にあります。自分が実行しているタスクに、何の意味があるのかイメージできない状況です。

 

そのため、無意味感に陥ったときは「初心」に戻ることが大切です。なぜ、あなたは、その組織に属し、そのタスクに関わることを決意したのか?「目的の再確認」をしてください。

 

少し立ち止まって「それをやる目的、意味、得られる成果」を改めて明確にするのです。意味が見出しにくい場合でも、強引に意味づけをしてください。

 

それでも、ダメなら「辞める」という決断も一つです。ただ、安易な諦めは「逃げ癖」がつく危険があるため推奨しません。

望んでいる結果や成果が出ない

結果が出ないとやる気が喪失する

 

作業に取り組んでも、望ましい結果が出ない場合も「無意味感」を誘発させ、モチベーションを削ぎます。

 

この場合は、失敗に価値を見出すことが大切です。発明王トーマスエジソンの名言には「私は失敗したことがない。うまくいかない方法を手に入れただけだ」というものがあります。

 

成功とは、失敗を繰り返した後にしか手にできない果実です。また、あなたが望む成果が出なくても「小さな成果」は出ているはず。小さな結果にフォーカスし、喜ぶ癖をつけてください。

 

無意味感によって、やる気が出ない人は「思考の癖」が足を引っ張っています。

 

すぐに無意味だと決め付けてしまう。小さな成果に喜ばない。失敗をネガティブに捉えすぎるなどの「思考習慣」を改めることが大切です。

ためらいの感情がある

成功したくない心理状況

 

あなたの心の奥に「行動を躊躇している自分」がいませんか?これは、行動したときに考えられるリスク(失うもの)を想像してしまい、決断を先送りしている状態です。

 

この場合は、自信がない、責任を取りたくなく、得られる結果に魅力を感じないなど「あなたを躊躇させている要因」を明確にし、客観視することが大切です。

 

あなたの決断を躊躇させている原因を紙に書き出し客観的に見てみましょう。そして、解決策を模索するのです。そうすることで、恐怖や不安が「誇大妄想」だったと気づき、行動が軽くなるケースは良くあります。

自分の「やる気スイッチ」を知らない

やる気スイッチはどこにある?

 

人間には、性格によって異なる「5つのやる気スイッチ」があることが「職務特性理論」によって定義されています。

 

職務特性理論とは、組織で働く人間のモチベーションを高める指示や声かけを行い、仕事の効率を上げるための理論。組織をまとめる経営者や中間管理職が学習しています。

 

これを参考に、あなたのモチベーションを刺激する「やる気スイッチの傾向」を把握しましょう。自分のやる気スイッチを自覚することで、感情のセルフコントロールが容易になります。

 

今から、職務特性理論が定義する「5つのやる気スイッチ」を、詳しく紹介していきます。

 

あなたはどれ?やる気スイッチ診断法

やる気スイッチの見つけ方

 

あなたは、タスクに対して、どこに大きな価値を感じますか?あなたのモチベーションに火がつく「やる気スイッチ」を診断しましょう。

やる気スイッチ1:多様性

やる気スイッチが「多様性」の人は、自分が培ってきた経験やスキルを沢山使うことに、モチベーションを感じる特徴があります。

 

多様性に当てはまる人は、タスクを実践する際に、自分の経験やスキルをフル活用できないか考えましょう。ここが満たされることで、失ったやる気は取り戻せます。

やる気スイッチ2:一貫性

やる気スイッチが「一貫性」の人は「タスクの全体像」が見えないと無意味感を持ち、モチベーションが萎える特徴があります。

 

一貫性に当てはまる人は、作業の一部を担う場合でも、全体像を把握することに専念しましょう。または、それぞれバラバラに見えるタスクに、一貫性がないか考えてください。

やる気スイッチ3:有意味性

やる気スイッチが「有意味性」の人は、そのタスクを実行することで、人や物にどのような影響を与えられるかを重視する特徴があります。

 

有意味性の人は、タスクを達成したときに得られる成果を明確にするほど、モチベーションが高まります。数字やイメージを駆使して具体化し、やる気を取り戻しましょう。

やる気スイッチ4:自律性

やる気スイッチが「自律性」の人は、他人からの指図を受けることを嫌い、自分に決定権があるタスクに対して、モチベーションを得る特徴があります。

 

自律性は「起業家タイプ」のため、組織に属す働き方ではやる気が出ない傾向にあります。自分の采配で取り組める環境が作れないか模索してください。独立も視野に入れましょう。

やる気スイッチ5:フィードバック

やる気スイッチが「フィードバック」の人は、自分が実行したことが、成功であれ失敗であれ、どのような結果になったか、フィードバックを得ることがモチベーションになります。

 

あなたのタスクによって影響される人や物から、フィードバックが得られる環境を作りましょう。結果が見える化することで、やる気が取り戻せるはずです。

 

やる気を取り戻すための3ステップ(まとめ)

やる気を出す方法

 

やる気を取り戻すには、最初にお話した「やる気が出ない原因」を断つことが前提条件です。その後、やる気スイッチを押すことで「やる気を取り戻す第一歩」が踏み出せます。

 

やる気が出ない状態から、モチベーションを高める3ステップは以下です。

やる気が出ない原因をつぶす

重要なので繰り返しますが、やる気を取り戻すためには「やる気が出ない原因」を解消することが前提になります。

 

あなたのモチベーションを削いでいる原因を把握するために「やりたくない理由と、行動することに躊躇している理由」を、紙に全て書き出しましょう。

 

次に「やることで得られるメリットと、やることで到達できるゴール」も、紙に書いて明確化してください。

 

このとき、やることで得られるメリットの方が、やりたくない理由よりも大きいと腑に落ちれば、やる気が出ない状態を断ち切ることができます。

 

逆に、やりたくない理由の方が、やることで得られるものメリットより大きい場合は、前述した「やる気が出ない原因」を参考にして、解決策の模索から始めてください。

あなたの「やる気スイッチ」を押す

紙に書いた「やることで得られるメリット、やることで到達できるゴール」と、自分に当てはまる「やる気スイッチ」を、できるだけシンクロさせるように文章化します。自分のモチベーションを刺激するフレーズに作るのです。

 

そして、その紙を常に持ち歩き、いつでも「やる気スイッチ」が押せる状態にしておきます。

 

ただし、繰り返し見ることで慣れてしまい、感情が盛り上がらない状態になります。その場合は、よりモチベーションに火がつくようにブラッシュアップを重ねましょう。

1分でも良いから、手を動かす

人間は、やる気がなくても手を動かすことで、脳が「作業興奮」を起こし、やる気が沸いてくる性質を持っています。

 

これは、作業によって、脳にある「側坐核」が刺激され、神経細胞が活性化することが理由です。

 

極論を言えば「やる気がなくても、手を動かせばやる気は出る」ということです。しかし、やる気が出ないときは、最初の手が動かないことに苦しむはず。

 

そこで「今日は1分だけでOK」と、自分に逃げ道を作って取り組むのです。

 

本当に1分の作業で終わってOKです。しかし、1分が経過した頃には、作業をやめることが逆に億劫になっているはずです。これは、脳の「側坐核」をうまく使ったテクニックです。

最後に

やる気が出ない原因は、取り組むことで得られるメリットやゴールを忘れている&不明瞭。または、メリットやゴールを超越する「やりたくない理由」が存在する、のいずれかです。

 

つまり、この2つさえ解決すれば、やる気を取り戻すことは可能です。モチベーションのコントロールは「技術」で対応できることを知ってください。

 

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