友達がいない社会人には2つのパターンがあります。
一つは、人生の充実に尽力するため、周囲との付き合いに時間を割かなくなり、友達がいなくなったケース。もう一つは、友達がほしくて付き合いに時間を割いているのに、友達ができないケースです。
前者に該当する社会人は、友達がいないことに劣等感を持つ必要はありません。むしろ、あなたは「成功者としての素養」を秘めた人物です。
反対に、友達に依存しがちな社会人ほど、社会的成功から遠ざかってしまいます。孤独力のない社会人が成功できない8つの根拠とは以下です。
この記事の目次
脇役の人生で終わってしまう
世の中には、友達がいないと寂しくて精神が保てない人がいます。これは「他者依存度の強い人」であり、人生を他人に委ねた生き方です。
もちろん、人間は他者とのつながりで幸福感を得る生き物です。
しかし、友情や恋愛のように、あなたの思い通りにならない「他者依存度が強いもの」を、精神のよりどころにすると、周囲に振り回されます。
これは「脇役の人生」です。なぜなら「他人主導の人生」だからです。
自分の幸せとは、自分が主導になって築くもの。他人の言動に振り回されず「自分軸」を持って生きることが、自分が望む人生を手にする秘訣です。
以上から、自分の人生設計に尽力したことで、人間関係が途切れることは何の問題もないということ。むしろ、あなたが望む人生を実現するために必要だと理解してください。
本音を隠して生きなければならない
他者に依存しすぎると、常に相手の目を気にする生き方になります。自分の本音を隠し、嫌なことでも、自分を騙して「良い顔」をすることになります。
本音で生きられないのは「不自由な人生」だと思いませんか?
他者に依存しない、孤独を恐れない人は、本音で生きています。そして、自分の本音を嫌う者がいるなら、それは「不要な人間関係」だと捉えます。
本音で生きていれば、あなたに共感してくれる人と必ず出会います。そして、あなたの本音に共感してくれる人は「真の友人」になる可能性が高いのです。
つまり、本音で生きるほど「本当の親友」と出会える確率が上がるということ。
言うまでもありませんが、本音で語り合える仲間こそ宝。上辺でしか付き合えない友達など、何人いようが意味がありません。むしろ、あなたの精神をすり減らす「負債」です。
社会人として、どうしても付き合わざるを得ない人間関係は仕方ありません。しかし、それ以外は本音で生きることを意識しましょう。
自分が本当にやりたい「ライフワーク」と出会えない
自分の本当にやりたいことは「自分の中」に眠っています。
良く「自分探しの海外旅行」をする人がいますが、外に求めれば本当の自分と出会えるという考えなら、実りないものになるはず。なぜなら、本当の自分とは「内面の深層意識」に眠っているからです。
自分の内面を探るためには「一人の時間」をしっかり確保すること。自分と向き合って、本当はどんな人生を送りたいのか自問自答することです。
これを習慣にすると「自分の軸」が育ちやすく、周囲の影響に振り回されず、自分の価値観で心のバランスを保てるようにもなります。
また、自分が本当にやりたいライフワークが見つかれば「友達がいないから寂しい」という感情もなくなります。なぜなら、自分がやりたいことに没頭できるからです。
周囲にばかり合わせて生きていると、ライフワークに出会う確率は下がります。他者の価値観に合わせて生きることは「自分に嘘をついていること」と同じであり、本当の自分が分からなくなります。
外的要因に振り回される人生になる
友達が多い人ほど、彼らが抱えている問題に付き合わされる確率が上がります。彼らの悩みを分かち合ったり、彼らの愚行に振り回される出来事が増えるからです。
この時、しっかりとした「自分軸」を持っていない人は、悪い影響を受けてしまい、自分の人生を左右されることもあります。
もちろん、友達が多いほど「他者の幸せ」も分かち合えるかも知れませんが、人間は幸福よりも、不幸を他人に降りまく傾向が強いもの。
なぜなら、人間とは本能的にネガティブな生き物であり、前向きな言動よりも、後ろ向きの言動(愚痴、悪口、嫉妬、悩みのなすりつけ)を好むからです。
もちろん、本当の友人(親友)なら付き合ってあげても良いでしょう。そして、本音で語り合い、建設的な話にすれば良いのです。
しかし「上辺の友達」だと本音で語り合えないため、悪い影響だけを一方的に食らう危険があります。上辺の友達が多いほど、そのリスクは比例して高まります。
他人に、悪い影響を受けない環境を整えましょう。そういう観点からも「孤独力」は大切な要素になります。
独力でやり抜く力を失う
友達と一緒にいると、自分が抱えている「悩みや心配事」が忘れられるため「現実逃避のツール」として使いがちです。特に、いつも友達といないとダメな人に、その傾向があります。
誰でも、社会人になれば、人生の節目で大きな悩みや問題に直面するもの。このとき、友達と群れることで心配や不安を麻痺させ、問題を先送りしてしまうと、将来に損失を与える危険があります。
「友達と群れる=不安からの逃避=問題が解決しない」
「孤独力=不安を直視する=問題が解決する」
孤独力があれば、問題に対して迅速に対応でき、独自で問題解決できる力が育まれます。そして、何かに依存しない「自分主役の人生」がデザインしやすくなります。
洞察力やクリエイティブ能力が衰える
友達に依存しすぎる人は、自分の価値観よりも「他者の価値観」を重んじる傾向があります。そのため、自分が一体何者なのか分からなくなる「麻痺状態」に陥ります。
これは、あなた独自のオリジナリティを殺す生き方です。このような人生を続けるほど、あなたしか持っていなかった発想力やクリエイティビティが衰え、失われていきます。
また、何かを創造するためには「一人の時間」が極めて重要です。創造するためには、自分の内面と向き合い、思考を深める作業が必要だからです。
これからの時代は、独創性がより大切になってきます。みんなと同じは「替わりの利く存在」と扱われ、社会人として競争力を失うだけです。
そういう観点からも、孤独力のある社会人は、大きなアドバンテージがあります。
切磋琢磨できる「仲間」ができない
ここでいう仲間とは「同じ目的に向かって突き進む人々」であり、友達とは「同じ時間を過ごす人々」と定義します。
孤独力の高い人は「本音」で生きているため、それに共感する人々が集まりやすいメリットがあります。本音という名の「自分の旗」を掲げ、それに賛同する人々が磁石のように集まってくるイメージです。
社会人になると、時間を共有して「楽しかったね」で終わる友達よりも、人生の目的のために協力し合える仲間の方が貴重です。
ただし、真の仲間を作るためには、自分のライフワークを自覚すること。独自の価値観やクリエイティビティを磨くこと。それによって「自分の旗」を立てることが大切です。
だからこそ、自分の内面と向き合うための「孤独力」が欠かせません。
本当の友達ができない
孤独を大切にしている人は、独自の判断基準で物事を考える力があり、深い思慮をすることに慣れています。そのため、自分の本音と照らし合わせて、しっかり友達を選んでいる傾向にあります。
逆に「群れることが目的」の人々は、周囲に合わせることに重きを置き、自分の判断基準で友達を選ばない傾向にあります。しかし、この流れでできた友達は、群れなくなると消えていきます。
群れるために一緒にいる友達は、表面的な関係で終わり、いざという時には何の助けにもなりません。そんな関係、付き合うだけ時間とお金のムダだと思いませんか?
孤独力がある者同士だから、相手を深く思いやる思考力がある。孤独力がある者同士だから、お互いが本音で付き合うことができ、深い関係を築くことができるのです。
繰り返しますが、上辺だけの友人は、群れなくなると去っていきます。一定期間つるまない時間を作って不要な友達を整理しましょう。そうすることで、有意義な時間が確保できます。
まとめ
私たち日本人は、義務教育などの集団行動により「同調圧力」の強い環境で生きてきました。学校で一人ぼっちになると、周囲の目が気になった経験は、誰にでもあると思います。
実際、孤独な自分を見せたくないため、トイレで弁当を食べる「便所飯」や、誰かとメールや電話でつながっていないと不安になる学生や社会人たちが、社会現象になっています。
しかし「周りと同じじゃないとダメ」という同調圧力が強い社会は、これからの時代に対応できない人間を量産する危険性があります。
今、政財界では「グローバル化」を進め、国境をなくそうとする動きが顕著です。また、水面下では、外国人移民の受け入れ拡大も進められています。(外国人の「高度人材」の基準緩和)
そうなると、私たち日本人は「外国人」と競争を強いられることになります。そのときに「自分の軸」がない人間は「どこにでもいる替えの利く人材」として扱われます。
だからこそ、自分の内面と向き合い、自分の強みやライフワークを探り、自分の人生設計を自分で描ける能力が必要になります。
そのためには、友達がいないと不安、みんなと同じが良いという「同調圧力の呪縛」から抜け出し、孤独力を身に付けることが欠かせません。
孤独力は、ちょっとした意識で身に付きます。例えば、いつも群れて行動していることを、一人でやってみるだけで良いのです。
一人で飲食店に行ったり、カラオケに行ったり、何でもOK。一人でいる時間を増やすことで、周囲の目を気にしない孤独力を鍛えてください。