実は、人間嫌いや他人を見下す心理は、誰もが持っています。そのため「私は人間が大嫌いだ」と自覚している人の方が、ある意味では誠実とも言えます。
ぶっちゃけ、私たちは四六時中、他人を見下しています。
ただ、これは脳の仕組み上、誰もが無自覚にやってしまうものなのです。つまり、この脳の仕組みを知り、自覚さえできれば、脳のメカニズムから脱却でき、他人を見る目を変えることが可能です。
たとえ、あなたが「超」がつくほど人間嫌いでも、人を愛することができ、心を許しあえる仲間が増え、人脈が無限に広がっていくメソッドになります。
この記事の目次
他人を見下す心理メカニズムはこれだった!
本題に入る前にひとつお願いがあります。当メディア「ヤギコーチ」の制作に協力いただいている、三宅さんを紹介させてください。
それでは三宅さん、お願いします。
三宅氏「はじめまして三宅です。今後ともよろしくお願いします。」
三宅さん、ありがとうございました。あなたは三宅さんのことをどう思いましたか?あまり良い印象を持たなかったですか?無愛想で失礼な人だと思いましたか?
実は、これこそが、あなたを支配している「脳の仕組み」です。
人間の脳には「RAS」という機能があり、あらゆる情報の中から「自分にとって重要な情報だけ」をピックアップし、それ以外の情報を省く。つまり視野に入れない仕組みを持っています。
この現象は「スコトーマ(情報的盲点)」とも言われ、これが他人を見下す心理の根本原因になっています。
人間が大嫌いな人ほど「自分の観念」をチェックしよう
ちなみにRAS(スコトーマ)が選ぶ「自分にとって重要な情報」とは何によって決まるのか?それは、あなたの潜在意識に根を張っている「観念」が決めています。
観念とは、あなたが過去の経験から思い込んだルールです。
例えば、私たちは幼少の頃から「礼儀正しく、愛想良く生きなさい」と教えられ、また過去の経験からも、礼儀や愛想を重んじた方が得だと信じています。
そのような観念が、三宅さんが持つ膨大な情報の"ほんの一部の情報だけ"をピックアップし「こいつは無愛想だ。腕まで組んで礼儀のなってない奴だ。嫌いだ。」と裁いたのです。
このようにして、私たちは「あらゆるシチュエーション」で、他人を四六時中裁き、他人を見下す心理に陥っています。
しかし、人間は多面性を持った存在であり、一つの側面だけで判断できるような単純な存在ではありません。それは、ご自身のことを考えても分かるはず。その時々の事情で、あり方が全然違うはずです。
つまり、相手の一側面だけを見て裁くことは、人を人ではなく「モノ」として扱っているのと同じだと認識してください。私たちは、三宅さんをある意味「バンダイのDX超合金」のように扱ったのです。
三宅さんがモノなら、彼のあり方はいつも同じです。なので、気に入らなければ返品すれば済むでしょう。しかし、三宅さんはモノではなく多面性を持った"人間"です。
以上から、人間嫌いとは、あなたが過去に築いてきた「観念(思い込み)」が、脳のRASに影響を与え「他人の嫌いなところ」にフォーカスさせていることが原因だったのです。
人間嫌いを治すには、最終的には「観念の書き換え」が根本的な改善策ですが、これには時間がかかります。
しかし安心してください。実は、人間嫌いの観念、そしてそれに影響を受けている脳の仕組み(RAS)から一瞬で脱却できる、とても簡単なテクニックがあります。
人間嫌いが治らない人は必見!今日からできる簡単な治し方
実は、他人の一側面(負の側面)だけを見せる「脳の支配(RAS)」から一瞬で脱却し、まるで神の視点から、相手の多面性を見ることができる、非常に簡単なテクニックがあります。
それは、相手のネガティブな側面に脳がフォーカスを始めたら、つまり、RASが発動した瞬間に「どうしたのだろう?」と心の中で唱える。これだけです。
もう一度、三宅さんの登場シーンです。再びあなたの観念が動きだし、三宅さんのネガティブな側面に、脳がフォーカスを始めたら今です。「どうしたのだろう?」と唱えてください。
すると「ネガティブな感情の炎上」が弱まり、別の側面を冷静に探し始めている自分を感じるはずです。
実は、三宅さんがこのような態度になったのには訳がありました。それは・・・撮影の照明が眩しくてたまらなかった。これだけだったのです。
彼は照明がまぶしいため、その場を離れようとしたそうですが、カメラマンから「動くな」と言われ、必死に力を入れて我慢したそうです。今回の件は、彼の頑なまでの真面目さが裏目に出てしまいました。
その後、私が映像を確認した時には遅く、三宅さんはスタジオを去った後でした。撮り直そうにもお互いのスケジュールが合わず、このまま公開した経緯です。
これは、あくまでも一例ですが、人にはそれぞれ「そうなった事情」があるということ。私たちは自身の経験からそれを知っているにも関わらず、脳の仕組みがそれを忘れさせ、私たちを簡単に「独裁者」に仕立てあげます。
三宅氏「みなさんには誤解をさせてしまい、本当に申し訳なく思っています。」
あなたの脳は、人、物事、出来事、つまり万物を見た瞬間に「RAS」を作動させます。RASは、あなたにとって「重要」と判断した情報以外、遮断し見せなくします。
そして、RASを動かしているのは、あなたが過去の体験から作りあげた観念。「思い込み」に過ぎません。
この心理メカニズムを知り、日常的に意識することが、人間嫌いや人を見下す思考癖を治すスタートラインになります。
そして「どうしたのだろう?」という、たった一つのマジックワードを使えば「思い込み」から一瞬で抜け出し、人を人として見ることができる。他人が抱える事情や、他人に対する優しさを思い出すことができます。
あなたの人生を変える方法とは「言葉の意味づけ」が答え
あなたには大きな責任があります。その責任とは「あなたこそが、この世の万物に意味付けをしている神」だということです。
量子論では、万物はもともと「波動」であり、観測された瞬間に「物質」として確定することが証明されています。あなたも私も、そして夜空に浮かぶ月も、誰も観測していないときは波動であり、物質として確定していないことを、量子論では証明されています。
つまり、全ては、あなたが観測した瞬間に「物質」として確定するということ。これは、あなたの「物質(現象)に対する意味づけ」が、あなたが見る世界を作ることを物理学が証明したのです。
宇宙を作った神が「創造神」だとすれば、あなたはそれをどんな物質として見るかを決める「決定神」だと言えるわけです。
あなたは神であるからこそ大きな責任があります。世界をネガティブな物質として決定するか、ポジティブな物質として決定するかは、あなたにかかっているからです。
そんな強大な力を持ったあなただからこそ、自分の脳をコントロールすることに、責任を持ってください。
つまり、あなたの脳に基準を与えている「過去に築いた観念」をたな卸しすることが重要だということ。そして、不要なものは手離し、最適なものに書き換えていくことが、人間嫌いや人を見下す癖を治す答えです。
今後「ヤギコーチYouTubeチャンネル」では、私たち地球人が、脳を自由自在にコントロールするための方法も公開する予定です。ぜひご期待ください。