会社に行きたくない、辞めたいのに「行動を躊躇させるマインドブロック」が強くて実行に移せない人は多いもの。実際、不本意ながらも会社に骨を埋める人もいます。
会社を辞めるにしても、辞めないにしても「あなたが後悔しないかどうか」を指標に行動するのが一番重要です。ただ、分かっているけど決心がつかないのが本音ではないでしょうか?
そこで「会社を辞めたいのに実行できない心理ブロックを外す7つの思考法」を紹介します。
この記事の目次
「会社=安全圏」は幻想
会社を辞めたいのに行動できない本質的なブロックは「恐怖」と言っても過言ではありません。特に「安定した収入源を失う恐怖」が、あなたにとって最大のネックになっているのではないでしょうか?
実際、周囲も「会社を辞めるのは危険だよ」という恐怖を煽ります。しかし、この恐怖感があなたを会社の奴隷にしてしまう「罠」なのです。
少し冷静に考えれば分かりますが「会社は安全圏で会社の外は危険圏」という二元論に、何の根拠があるのでしょう?
こう言うと「会社を辞めて苦労している人がいる」という反論もあるかも知れません。しかし「会社を辞めて幸せになっている人もいますよ」という、反論の反論もできるわけです。
この心理ブロックに苛まれる本質的な原因は、あなたが知っている世界の「物差し」で、あなたが知らない世界を測っていることにあります。
冷静に考えてください。あなたが未知の世界を測ることは不可能です。つまり、測っているつもりでも、それは「勘違い(錯覚)」だということ。知らないものは正確に分析できるはずがないからです。
百歩ゆずって「今の会社=安全圏」だとしましょう。しかし、会社が安全圏なら「会社に行きたくない!会社を辞めたい!」という思いをするのはなぜですか?
一つ言えることは「今の会社ではあなたの望みは手に入らないから。あなたが望むものは会社の外にあるから」です。
まずは「仕事を辞めたい」と心の中で思うだけで良い
「仕事を辞めたい!でもどうしても行動できない!でも絶対に仕事をやめたい!」
そんな葛藤がある人に、おすすめの行動心理テクニックがあります。それは「会社を辞めるには?」と心の中で繰り返し唱える。これだけでOK。あとは何もする必要はありません。
そうすることで「会社を辞めたい」という思いがどんどん強化されていきます。すると「会社を辞めたい」という思いを、止めるのが不可能になっていきます。
これは、あなたの潜在意識が「会社を辞めるには?」という質問の解を、無意識レベルで必死に探し始めるからです。
あなたの根本的なマインドブロックが「会社を辞めることが恐い」というものなら、潜在意識はできるだけ恐怖がないような方法で、仕事を辞めるための対策を必死に探し、導いてくれます。
もちろん、会社を辞めることは「会社の外=未知の世界」に移動することですから、恐怖がゼロになることはありません。しかし、今よりも恐怖に振り回されないあなたとして、具体的な行動が取れるようになります。
会社を辞めるのが恐い理由を書き出し「視覚化」する
会社に行きたくないのに実行に移すのが恐い人は、仕事を辞めることの恐怖が「漠然」としているのが原因です。
恐れや不安は「90%が取り越し苦労」という研究結果があります。これは言い換えると、人間は未来(先の見えない漠然とした事柄)に対し、恐怖や不安を9倍に膨らませて妄想してしまうということです。
仕事を辞めることに対する恐怖が「漠然」としている人ほど、この習性に囚われ、不安や恐れの感情を膨らませ、あなたの行動にブレーキをかけます。
だからこそ、あなたが会社を辞めることを恐れる「全ての理由」を紙に書き出して明確化すること。これによって、恐怖の妄想に囚われず、現実を冷静に見つめることができます。
会社を辞めて手に入るものを書き出し「視覚化」する
次は、会社を辞めることで手に入るメリットを、紙に全て書き出し視覚化してください。
会社を辞めることで失うものもありますが、逆に得られるものもあります。失うことで新しいものが手に入るのが、地球の法則(物理の法則)だからです。
例えば、仕事を辞めたときに、会社はあなたが辞めても困らない現実を知って失望するかも知れません。しかし、失望を得ることで「そうであるなら自分が求められる世界で生きたい」という希望が手に入ります。
仕事を辞めることのメリットとデメリットを明確にする。そして、失うもの(古いもの)と得るもの(新しいもの)を客観的に見つめる。そうすることで、あなたが本当に望むべき道が初めてはっきりします。
会社を辞めても生活できる(死なない)
あなたは、会社を辞めたことで餓死した日本人をご存知ですか?そんな話は聞いたことがないはず。万が一、そんなことがあればニュースやワイドショーで持ちきりでしょう。
つまり、仕事を辞めても心配はいらない。これが日本で生きている幸せな私たちの現実です。
実際、新卒3年間で離職する正社員は「平均28%」もおり、飲食や娯楽、生活関連のサービス業においては、3年以内に48%が離職している事実があります。
こんなに仕事を辞める人が多いのに餓死する人はいません。だから、あなたの不安や恐怖は取り越し苦労。何の心配もいらないのです。
つらい仕事&嫌いな仕事をするのは「自分の安売り」である
嫌な仕事を我慢することは、自分を安売りしているのと同じだと考えてください。なぜなら、この心理の裏には「自分の好きなこと&やりたいことではお金をもらう価値はない」という、自虐的な考えがあるからです。
これはすごく当然の話で、もし自分のやりたいことが大金になると確信していれば、あなたは有無も言わず、今の仕事を辞めているはずだからです。
ちなみに「自分の好きなことでは稼げない」という思いの根拠はなんでしょうか?おそらく「仕事は我慢料」という世間が作った空気(観念)に、私たちは「そうだよな」と何となく思い込まされているだけではないでしょうか?
実は「お金を稼ぐ本質」は非常にシンプルです。
それは、人の「痛み(悩み)または快楽(欲望)」という「心の穴(欠乏感)」を埋めてあげる。これだけです。
つまり、あなたが好きなこと&やりたいことを、他人の悩みや欲望にマッチングさせることで、お金を稼ぐ仕組みは作れるのです。あなたの会社も顧客の「心の穴」を埋めることで売上をあげているはず。それと同じことをすれば良いのです。
嫌な仕事を我慢してやっているあなたを世間は安く扱います。あなたの足元を見てくるからです。また、嫌な仕事はあなたの天才性が発揮できないため、代わりがいくらでもいる程度の「価値」しか会社に提供できません。
・嫌な仕事でも我慢する=自分を安く売る
・好きな仕事だけやる=自分を高く売る
もちろん、仕事を辞めることで最初は収入が減るかも知れません。しかし、自分がやりたいことをやっているため、毎日が自由で充実し、天才性が発揮されるため、他者の追従を許さない「高い価値の仕事」ができます。
加えて「マーケティング」を勉強し、あなたの強みを活かしつつ、人の心の穴を埋めてあげる商品やサービスを設計する技術、多くの人々に知ってもらう技術を磨いてください。
「あなたの天才性×マーケティング力」
この二つが揃えば、あなたの収入は、嫌な会社からもらっていた給料とは比べ物にならないほど増えていることでしょう。
自分を大切にすると決める
自分を安売りしないことの重要性をお話しましたが、会社を辞めた後も、自分を大切にしない人が多いことが、残念ながら現状です。
その証拠に、独立後に自分の商品やサービスを高額で売れない人が沢山いらっしゃいます。また、経営が少しでも悪くなると不安になり、急に値下げをする人も非常に多いのです。
はっきり言って「自分を大切にする」というマインドがなければ、会社を辞めて独立したとしても、現実は変わらない危険性があります。
仕事を辞めて自由になったつもりが、仕事を辞めてからも不自由な気がする・・・
そんな矛盾に陥らないためにも、本当に自分を安売りしないかを自身に問いかけ、自分を絶対に大切にすると決意することが、会社を辞める前に必要になります。
やりたいことだけやると決意する
「仕事を辞めたいけど、特別やりたいこともないし、どうしよう?」
いいえ、全ての人に好きなこと&やりたいことはあります。しかし、それが分からない人が多いのは、私たちの感情を抑圧してきた社会環境に原因があります。
「○○するのが善!○○するのは悪!」という世間が作った「観念(ルール)」によって、私たちは感情を素直に出すことを自己規制して生きています。
その結果、自分で自分の感情が分からなくなっている人が激増したのです。
自分のやりたいことが分からない人は、まずは世間のルールを無視して、自分が楽しいと思うことを感情(直感)に任せて取り組んでみてください。
もちろん「これはビジネスになるのか?」などと言った余計なことを考えるのはNG。ただただ、純粋にやりたいことを楽しむ癖をつけてください。
これを習慣にすることで、世間が作った観念の抑圧に影響を受けにくくなり、本当にやりたかったことに気づきます。
まとめ
会社に行きたくないという感情は「今の生き方は自分らしくないよ」という魂の叫びです。
私たちはお金を稼ぐために生まれてきたのではありません。魂が体験したいことを体験しに生まれてきています。つまり、魂の声に従えば、人生は必ずうまくいきます。
なお「魂の声に従う」とは、自己肯定感が満たされる生き方をすることです。自己肯定感を満たす生き方をするには「したいことをやり、やりたくないことはやらない」と決めることが大切です。
「したいことをやる→夢中→天才性の入り口→魂とつながる→自己肯定感の充足」
仕事を辞めたい方は、上記のフローチャートをマインドセットし、正しい準備をして未来へ歩んで頂ければ幸いです。あなたの飛躍を心から応援しています。