
人生、誰しも一度や二度は逆境に立たされることがあるでしょう。また、日常の中でも小さな憂い事や悩み事といった、心の障害物はつきることはありません。
そんな中で、ぶれずに生き抜く人もいれば、心が折れてしまう人もいます。メンタルが弱い人が、日常の憂い事や悩み事にぶれることなく、折れない心を持つためにはどうすれば良いでしょうか。
今回は、折れない心を作る12の習慣について、ご紹介します。
この記事の目次
自信を失う方向に考えない
心が折れるとは、一体どのような状態でしょうか?一つ確実に言えることは「自信を失っている状態」だということです。
メンタルが弱い人は、自ら進んで自信を失う方向に物事を考えてしまい、心が折れてしまう状態に追いつめています。
例えば、仕事でミスをしてしまった場合、「自分はダメだ」「こんな自分だからミスをしたんだ」と過剰に自分を責めてしまい、結果的に心が折れてしまう状態に陥ってしまいます。
客観的事実から反省することは大切ですが、自分を責めて自信を失う考え方は避けましょう。
新たな事に挑戦してみる
折れない心を作るためには「心の補強」も大切です。メンタルが弱い人は、自己肯定感が低い傾向にあります。ですから小さくても、自分自身に自信をつけることが大切です。
具体的な方法として、一番簡単なのが「新しい事に挑戦してみる」と言うことです。
新たな物事に挑戦することは、自分の可能性を広げることとなり、大きな自信へとつながります。そのためには、まずは小さなことから取り組み「自分には出来る」という感覚を育てることが重要です。
現状を書き出してみる
心が折れそうな状態というのは何かというと、心の中が根拠の無い不安や後悔でモヤモヤしている状態です。だからこそ、一度、現状を書き出してみましょう。
そうすることで、自分が感じていた不安や後悔の「根源」が明確になり、心の中のモヤモヤが晴れてきます。そして心が折れてしまう流れを止めることができます。
人の欠点ばかり見ない
心に余裕がない状態も、心が折れやすい状態です。
心に余裕がないと他人の欠点に目がいきがちです。また、心に余裕がないので他人のちょっとしたミスに対しても厳しくなりがちです。
しかし、人は自分を映す「合わせ鏡」です。他人の欠点ばかり見ていると、自分自身の欠点があらわになると言う形で返ってきます。
ですから、人の欠点ばかりに目を向けるのではなく、美点に目を向けること。それができれば、自分自身の美点にも気がつき、折れない心が育っていきます。
誰かと比較しない
学校の成績や仕事の成果などを、友人や同僚と比較することは、現状を把握するために有効でしょう。しかし、あまりその結果に固執してしまうと、心の折れやすい状態に陥りやすくなります。
「誰かよりもこれだけ出来た」と考えるよりも「自分の中でこれだけ出来た」と考える方が、よりしっかりとした自信へと結びつき、折れない心が育っていきます。
パターンを用意しておく
望んだ結果が得られない時、人は心が折れそうになります。その理由は「~すべき」「~ねばならない」という考え方が根幹にあるからです。
結果に対して固定的に考えるのではなく、様々なパターンを想定しておきましょう。
もちろん、ベストな結果が望ましいでしょうが、そうでない時も「このパターンの時はこう対処しよう」というふうに柔軟に考えておくことで、心が折れる状態を回避できます。
不機嫌にならない
不機嫌は、自己嫌悪に陥りやすい状態です。自己嫌悪に陥ると自分に対して否定的になり、メンタルが弱い状態になります。
インディアンの言葉に「不機嫌は罪である」という言葉があります。インディアンたちは、不機嫌が心を乱し、悪事を引き起こすことを知っていたのです。
ところが、人間は不機嫌になると意固地になり、なかなか機嫌を直そうとしません。その様な時こそ、美味しいものを食べてみたり、好きな音楽を聴いてみたり、美しい絵を見たり、誰かの笑顔を見たりしましょう。
機嫌とは、些細なことで簡単に直ってしまうもの。そんな認識を持っておくだけで、不機嫌という心が折れる入り口から脱することができます。
マッサージを受けてみる
マッサージを受けることによる、リラクゼーション効果も良いですが、肌に直接触れられることによって「セロトニン」という神経伝達物質が活性化されます。
この、セロトニンが増えることによって、ネガティブな思考やイライラといった心が折れる原因を抑制してくれます。
「他人は他人」と割り切る
心が折れる原因が、対人関係という場合もあるでしょう。その場合は「他人は他人」と割り切って考えることが大切です。
人を思い通りに動かすことは不可能です。自分がコントロールできるのは自分自身だけだということ。また負担に感じる関係であるのなら、その人と思い切って距離を取ることも有効です。
無理をして心が折れる状況に追い込むよりも、本来の自分を保てる距離まで引いてみましょう。
視点を変えてみる
人間は、一度悪い方向に考えてしまうと、ドンドン悪い方に思考が傾いてしまいます。そしてそれを止めるのは至難の業です。
そんなときは、物事を見る立ち位置(視点)を変えてみましょう。すると、思考のマイナスへの傾きを緩めることができます。
1年前の自分ならどう感じたか?5年後の自分ならどう思うのか?第3者から見たらどう考えるのか?あらゆる視点から、物事を眺めることで健全な心を保つことができます。
朝日を浴びる
朝日を浴びることで、体内のセロトニンが活性化します。また、体内時計のリズムも調整されます。
生活のリズムは、心の状態に大きく影響します。折れそうになった心と歪んだ生活のリズムを一旦リセットする意味も込めて、朝日をしっかり浴びてリラックスする時間を作りましょう。
自分と言うものを受け入れる
自分を不甲斐ないと考え、心折れる方向に考える人がいます。そういった人は自分への理想が高い可能性があります。「こんな事もできないなんて本来の自分ではない」と、自分を追い込み過ぎてしまうのです。
しかし、良くも悪くも現在の姿が「本来の自分」です。その姿を受け入れることで、理想の姿にどう近づいて行くのか、現在抱えている問題にどう対処していくか冷静に考えること。
そうすることで、ようやく理想の自分に向かうための行動を取ることができます。ですから、自分を否定することなく、受け入れることを大切にしましょう。
まとめ
一言に「心を折れないようにする」といっても補強する事で強くする事も考えられますし、受け流す事で折れないようにする事もできます。
また、あらかじめ原因を取り除くことで、心が折れない環境を作ることも可能です。あなたのメンタルを弱くする出来事から、自分を守るために、あらゆる対処法を持っておくことが、最悪の結果を避ける武器になります。
今回ご紹介した方法も追加して、折れない心を育て、安らかな毎日を送りましょう。