人見知りは、決して生まれつきのものではなく、今までの「思考パターン」が原因です。つまり、思考パターンさえ改善すれば、人見知りを克服することは容易です。

 

今から、人見知りとは真逆のキャラクターで、人たらしと言われる「笑福亭鶴瓶」のあり方やエピソードを例に「人見知りを克服する9つのテクニック」を公開します。

 

自意識過剰をやめる

自意識過剰の原因を知ろう

 

まず、あなたのことを他人は「さほど興味がない」ことを知りましょう。

 

これは、自分の立場で考えれば簡単に分かること。あなたは他人の行動を徹底的に観察していますか?ほとんど眼中に入っていないはずです。

 

「世界仰天ニュース(日本テレビ)」のトークにて。鶴瓶がテレビ局のロビーを歩いていると、高校生が「キャー!」と黄色い声をあげ、こちらに走ってきたことがあったそうです。

 

そのとき、鶴瓶は番組で共演の「SMAPの中居正広」が入ってきたと思い、気にせず歩いていたとか。ところが、その高校生は鶴瓶が目当てだったのです。

 

大スターの鶴瓶ですら「他人は自分にさほど興味はない」という、フラットな感情で生きています。にも関わらず、一般人の私たちがスター以上に自意識過剰になるのは滑稽だと思いませんか?

 

他人から断られたり、拒絶されても何も起こりません。むしろ、鶴瓶ならネタにして笑いにするはず。くだらないことに、いちいち心を傷つけ人見知りになる方が、よほど恐ろしいことだと考えましょう。

基本、相手も人見知りなので心配無用

日本人の人見知りの割合

 

実は、人見知りはあなただけではありません。ある調査では「日本人の98.3%」が、人見知りの原因になる「不安症」の素養を持っていることが判明したそうです。

 

実際、人見知りの人は親しくなれば普通に喋り、普通に人間関係を築くことができます。つまり、人見知りとは最初の第一歩(初対面)に、人一倍の不安感があるだけなのです。

 

ちなみに、強い不安感があるのは「意識が自分矢印」に向いていることが原因です。意識を「他人矢印」に切り替えるだけで、人見知りは嘘のように克服できます。

 

他人矢印に切り替えるコツは「相手も人見知り。初対面は恐いもの。だから、自分から心を開いて癒してあげよう」という「与える側の立場」に自分を置くことです。

 

そうすることで、相手からそっけない態度をされたとしても傷つかなくなります。なぜなら、あなたは「受け取る側」ではなく「与える側」だと決めているからです。また、相手も人見知りが原因で、自分が出せずにいると考えられる様になります。

 

鶴瓶は、映画監督の山田洋次に「鶴瓶さんは羨ましい。鶴瓶さんが寄ってきたら皆が笑っている」と言われ「俺は、それを望んでたんやもん。自然にしているというよりも目指さないとできない」と返答したそうです。

 

つまり、鶴瓶も「与える側の立場」に自分を置き、日々振舞ってきた結果、現在の結果を得ているということ。実際、鶴瓶自身も「自分が嘘か本当か良く分からない。嘘も本当になるということかな。50歳過ぎると、どれが実体か分からんことで出来上がっている」と話しています。

 

あなたが「受け取る側」になるか「与える側」になるかは、自分の決意次第。人見知りのキャラでいるか、鶴瓶のようなキャラでいるかも、あなたが自由に決められるのです。

他人に対する「偏見」をやめる

偏見の解消方法

 

人見知りの人は、他人に対する「偏見」が強い傾向にあります。

 

その理由は、人見知りの根本原因である「不安」そのものが、根拠のない思い込みによって発生しているためです。そして、その思い込みが「偏見」を生み出します。

 

全ての物事には「光と影(ポジティブとネガティブ)」の両面があります。人見知りの人は「影の側面」ばかりを見て過ごしてきた傾向にあります。

 

例えば、人見知りの人は、他人の視線を感じると「自分の格好が変なのかな?」とネガティブに捉えます。ところが、同じシチュエーションでも「自分は格好良いと思われているのかな?」とポジティブに捉える人もいるのです。

 

どちらが正解かではありません。どう解釈するかは「あなたの自由」だということ。そうであるなら、自分にとって心地良い感情になる焦点、自分のセルフイメージを上げる側面に焦点を合わせた方が、建設的だと思いませんか?

 

鶴瓶のトークは、日常生活で起こったことを笑いにするスタイルです。笑いとは、どんなネガティブな出来事でも「光の部分」に焦点を合わせる作業。このような習慣によって、鶴瓶という明るい人格が完成したのかも知れません。

 

全ての物事には「光と影」がある。人見知りはネガティブな側面ばかりを見て、脳に刷り込んできた結果である。光の部分にフォーカスを合わせる癖をつければ克服は簡単です。

一人反省会をやめて「一人激励会」に切り替える

自分を好きになるには?

 

前述したように、人見知りの人は「ネガティブな側面」に焦点を合わせる癖があるため、自分の悪い部分ばかりを見ている傾向にあります。

 

人間は「1日に10万回の思考」をしていると言われています。つまり、どんな思考を繰り返すかで、あなたのセルフイメージが作られ、人格が決定してしまいます。

 

つまり、あなたが人見知りになったのは、自分の悪い部分を思考する回数が多かったためです。

 

あなたに質問です。「あの時、変な態度を取ってしまった。最悪だ。」など、心の中で「一人反省会」をすることが多くありませんか?心当たりがあるはずです。

 

今後は、頭の中で「一人反省会」が始まったとき、うまくいった点や、前よりも成長した点にフォーカスを合わせる「一人激励会」に切り替えるようにしてください。

 

鶴瓶は、どんな失敗をしても「笑い」という「光の面」に焦点を合わせて料理します。その結果、人々が笑顔になり、それによって自己愛も高まります。鶴瓶は、他人を巻き込んだ「自分激励会」をしているのです。

人間関係は会話よりも「振る舞い」の方が重要である

態度を変えると人見知りは克服できる

 

良好な人間関係を築くためには、話す内容ではなく「振る舞い(態度)」の方が大切です。何を言うかよりも、どんな風に言うかの方が重要なのです。

 

例えば、いくら会話が上手でも、冷たい態度の人とは仲良くなれません。逆に、いくら内容のない下手な会話でも、温かみのある態度に好感を持つのが人間心理です。

 

正直、鶴瓶には「どもりの症状」があります。落語家ですが会話も流暢ではありません。しかし、どんな素人に対しても暖かく接する態度が、誰よりも人たらしである理由なのです。

 

どんなに会話が苦手でも問題ありません。

 

あなたが相手に率先して心を開き、笑顔で振舞えば、相手は好意を持ち、どんどん良好な人間関係が作られていくからです。

 

自分から挨拶すれば人見知りは改善する

人見知りの原因は挨拶しないから

 

人見知りの人は「自分から話かけられない」という傾向にあります。でも、それは言い訳にすぎません。なぜなら、挨拶なら心がけ次第で自分からできるはずだからです。

 

正直、自分から率先して挨拶をする人に嫌われ者はいません。むしろ、挨拶をしない態度こそ、相手の存在を無視することを意味し、相手はあなたに悪い印象を持ちます。

 

それによって「負の雰囲気」が起こり始めると、あなたは人付き合いが恐くなり、ますます他人を避けるという「人見知りのセルフイメージ」が強化されます。

 

本当に挨拶だけでOKです。自分から「おはようございます」と声をかけましょう。すると、ほとんどの人が笑顔で挨拶を返してくれます。

 

この「小さな成功体験」を繰り返せば、人見知りのセルフイメージはどんどん薄まっていき「自信」が上書きされていきます。

 

人見知りの一番の原因は「コミュニケーションの成功体験」が少なすぎることにあります。挨拶は、成功体験を稼ぐのに絶好のトレーニング。挨拶をきっかけに、会話の範囲も少しずつ広げていきましょう。

 

鶴瓶は「家族で乾杯(NHK)」などで、見知らぬ土地に行き、見知らぬ人と会話を繰り返しています。彼は、コミュニケーションの成功体験を圧倒的に積み重ねているだけです。

 

ナンパも慣れれば抵抗がなくなる様に、あなたのセルフイメージも「成功体験の数」で決まるだけだと解釈してください。

相手を褒める

人見知り克服方法は褒めることから

 

人見知りの人は「他人=恐怖の対象」として見ている特徴があります。これは、他人を「ネガティブな側面」から見ていることが原因です。

 

人見知り克服には、この癖を矯正することが第一歩になります。効果的な矯正方法として「相手を褒める」という訓練が有効です。

 

相手を褒めることで「他人のポジティブな側面」を見る癖がつきます。これを習慣化することで、他人への恐怖心が薄らぐだけでなく、あらゆる物事もポジティブに捉えられるようになります。

 

褒められて嫌がる人はいません。また、人見知りは「何を考えているか分からない人」と思われがちのため、相手を褒めて承認してあげることで「仲良くなりたい人」に印象を切り替えることができます。

 

鶴瓶のように「人が大好き」になるには時間がかかりますが、人の良い部分を探す心がけを続ければ、人が好きな自分に少しずつ近づいていけます。

相手に興味を持つと決める

他人に興味が持てない

 

「相手に興味を持とう」という心構えを意識してください。

 

本来、人間は他人に無関心な生き物。ましてや、人見知りは他人を避けたがる傾向にあるため尚更です。つまり、意識を変える心がけが重要です。

 

嘘でも良いので「今から話す相手に興味を持とう」と決意してください。そうすることで、そのマインドが相手に伝わり、不思議と盛り上がりやすくなります。(実践してみれば体感します)

 

イメージとしては、あなたはキャッチャーで相手はピッチャーです。相手が投げてくる会話に対して「ナイス!」と反応してあげることで、ますます相手の調子は上がっていきます。

 

相手や相手の会話に興味を持つ。これは「心構え一つ」でどうにでもなります。

 

鶴瓶は相手の話に「フンフン」と関心を持って聞きます。もちろん、その会話から笑いを生み出そうという思いがあるからでしょうが、これも心構えによるものです。

 

人から逃げず、興味を持つと決める。これは、あなたのマインドセット次第でコントロールできることです。

自信がわいてくる環境を整える

自信を持つ方法

 

人見知りとは、他人が恐い症状であり、これは「自分よりも他人の方が強い」と思考していることが原因です。つまり、他人の下に自分を置いている態度であり、セルフイメージが低いのです。

 

そのため、人見知り克服には「セルフイメージを上げる対策」が必要です。今すぐできるセルフイメージを上げるテクニックは3つです。

声を大きくする

人見知りの人は、声が小さいのが特徴的です。ひどい場合だと、自分がどれぐらいの声で喋っているのか分からないという人もいます。

 

大きな声で話すように意識しましょう。人間は大きな声を出すだけで、自信が湧いてくるように出来ています。なぜなら、声の大きさは「生命力の源」だからです。また、大きな声は他人を圧倒する力もあります。

 

つまり、大きな声を出すだけで勝手に自信がわいてきて、他人も「この人は自信があるな」と勝手に思ってくれる、とても良い循環が起こり始めます。鶴瓶も声が大きいのはご存知のとおりです。

上機嫌でいる

人は上機嫌な人に集まります。道を尋ねるときも恐い顔をしている人よりも、笑顔で上機嫌の人を選びますよね?

 

また、どんなに辛いときでも無理矢理でも笑顔を作ると、それだけで気持ちが明るくなります。笑顔は、自分や他人をポジティブにする「太陽のような効能」があるからです。

 

鶴瓶は、いつも垂れ目にして笑っているイメージがあります。暗い顔や恐い顔をしている彼は、あまり浮かんできません。あなたもそのようなキャラになれば、自分も周囲も劇的に変わるでしょう。

見た目を演出する

高級な服を着ると、自分が偉くなった気がします。最初は自分には似合わないと思っても、毎日高級な服を着ていれば、それが「当たり前」になります。これが、その人のセルフイメージになります。

 

内面を変えるのは時間がかかります。しかし、外見を変えるのは今すぐできます。あなたは、他人からどんな風に見られたいですか?それにマッチした見た目を「演出」してください。

 

鶴瓶は、笑顔が垂れ目でM字はげの「ゆるキャラ」のような存在です。昔は大きなアフロヘアでした。これも、人に好かれる芸人になりたいという、彼なりの演出なのかも知れません。

 

まとめ

鶴瓶の人付き合い

人見知りとは、繊細な人がなりやすい症状です。そのため、周囲や他人の空気を察知する力に長けた人が多い傾向にあります。

 

事実、人見知りの人には「リーダー資質が高い」という有識者の見解もあるほど。相手の気持ちを察し、ニーズを汲み取る力があるためです。

 

つまり、人見知りのあなたは「大きな可能性」を持っていることを知ってください。

 

あなたが人見知りを克服し、他人とスムーズに会話できるようになった時、あなたの才能は大きく開花します。今回紹介した9つのテクニックを使えば、鶴瓶のような人たらしになることも夢じゃありません。

 

いいえ、他人の気持ちを繊細に汲み取れる分、鶴瓶以上の「人間関係の達人」になる可能性すらあります。

 

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