自己嫌悪感が作られる原因は2つ。それは「劣等感と罪悪感」です。

 

私たちは思春期以降、自分と他人を比較する「優劣」の意識を強めます。そのため、自分に「劣等感」を持つ機会が増え、自分が好きになれない自己嫌悪が芽生えやすくなります。

 

また、物事を「善悪」で裁く意識も強まるため、自分の言動に「罪悪感」を持つ機会が増え、自己嫌悪に陥りやすくなります。

 

自分が嫌いな人ほど、優劣や善悪をジャッジする「二元論の物差し」を沢山抱えている傾向にあります。自己嫌悪を克服するには、まずこの事実を自覚しましょう。

 

「比較→劣等感や罪悪感→自己嫌悪」

 

自己嫌悪を克服するには、この「思考のスパイラル」を断ち切ることです。そこで今から、自分嫌いの人が、自分を好きになってしまう「望ましい思考の連鎖」を作る方法を公開します。

 

実は、自己嫌悪感が強い人ほど、正しい思考をすることで「とんでもなく成長できる可能性」を秘めています。その理由は以下です。

 

自己嫌悪が強い人ほど成長できる3つのワケ

自己嫌悪は「向上心」の別の顔だから

自己嫌悪=自分に期待する

 

自己嫌悪は「自分に対する期待」から発生する感情です。自分に期待していたのに、自分がその期待を裏切ってしまった。その失望が「自己嫌悪」です。

 

あなたが自分に全く期待していなければ、どんな結果になっても「無感情」でいられるはず。ただし、自分に一切期待できない状態とは「自分に対する絶望」でもあります。

 

つまり、自己嫌悪があるうちは、自分に対して「希望」を持っているということ。自分はまだまだ成長できるという「向上心」を持っている証だと考えてください。

 

ただし、自己嫌悪が行くところまでいくと「絶望」に切り変わる危険性があるので要注意です。

自己嫌悪を自覚した人は必ず克服できるから

自分嫌いの原因が分かれば克服可能

 

自己嫌悪だけでなく、どんなことでも「自覚」がなければ克服できません。

 

自覚とは「このままではいけない!」「なんとかしないと!」という、自分の身に起こっていることを、自分の問題だと捉えられる「実感」です

 

反対に「なぜ私がこんな目に!」「あの出来事、あの人のせいだ!」と、自分の身に起こっていることを、自分ではなく外的要因のせいにする状態を「無自覚」と言います。

 

無自覚のうちは、問題は解決できません。人間は自覚することで、初めて問題解決に取り組むことができ、自己を成長させるスタートラインに立てます。

自分の心をコントロールできるようになるから

心がコントロールできるようになる

 

自己嫌悪感を少しでも自分の力で克服できれば、それは自分の心理状態を、自分でコントロールできたということ。

 

これは、あなたにとって「大きな自信」になります。自信は「自己肯定感」を育て、自分が好きになるという「望ましいスパイラル」に入ることができます。

 

また、自己嫌悪を作るメカニズムを知ることは、自己愛を育てるメカニズムを知ることでもあります。自己嫌悪と自己愛は「コインの裏表」のため、逆に作用させれば逆の結果が得られるものだからです。

 

つまり、自分の思考や感情を、自分の意識で、望ましい方向にコントロールすることが可能になり「自己愛に満ちたあなた」を選択できるようになります。

 

 

自己嫌悪感を克服して自分を好きになる7つの方法

①自分を受け入れてくれる場所で生きる

自分を受け入れてくれる場所

 

自己嫌悪は「劣等感を持つような体験」が多いほど作られやすくなります。その体験が、あなたの感情を強烈に動かすものであるほど、強い劣等感や自己嫌悪になる確率が上がります。

 

これは、自己嫌悪だけではありません。私たちは「臨場感(リアリティ)」を伴った体験から優先的に影響を受け、その体験に意味づけをし「私は○○だ」という観念を作ります

 

ちなみに、あなたが今生きている環境が、あなたにとって「最も臨場感のある場」です。つまり、今いる環境があなたの観念を作ったと考えてください。

 

なので、もしその環境があなたに劣等感を抱かせているなら・・・私はあなたに「今すぐその場から離れてください」と強く提案します。

 

劣等感が作られるメカニズムが分かれば、あなたがやるべきことは一つ。それは、自然体の自分を受け入れてくれる場所で生きることです。これが、自己嫌悪を克服する最短かつ最強の方法です。

 

友人、学校、カルチャーセンター、サークル、SNS・・・なんでも構いません。

 

あなたが自己肯定感に満たされる環境を見つけ、そこで多くの時間を過ごしてください。そして「私はありのままで愛されるのだ」という観念に上書きしましょう。

②失敗主義こそ「自分を好きになる近道」だと知る

完璧主義が自己否定につながる

 

自己嫌悪が強い人は、自分に「期待感」がある反面、また自分に裏切られて失望するのではという「不信感」も共存しているため、失敗に強い恐怖を抱いています。

 

自己嫌悪感が強い人に「完璧主義者」が多いのは、このような心の葛藤があるからです。

 

しかし、失敗に過度な恐怖があると行動できなくなります。つまり、現状を変えられないという矛盾に陥ります。完璧主義であるほど成長できないのはこれが理由です。

 

また、行動できないことで現状が変わらない状態が続くと、自分への「期待」が次第に「絶望」に変わり、無気力になる危険性すらあります。

 

人間の成長は、失敗体験からのフィードバックループ(検証と改善の繰り返し)以外にあり得ません

 

自転車に乗る練習のように、何かを習得するには「失敗と改善の繰り返し」が欠かせません。大量に失敗することが成長に向かう”たった一つの道”なのです。

 

自分が完璧主義者だと思う方は、あなたの観念を「失敗した=完璧に近づいた」に書き換えてください。この観念で生きれば、失敗した自分が誇りに思え、自分を好きになれます。

③小さな成功体験にフォーカスする

成功体験がない人などいない

 

前述したように、自己嫌悪感とは自分に対する「期待の裏返し」であり「向上心」の別の顔です。これは大変素晴らしいことですが、負の側面もあります。

 

それは「自分に対して非常に厳しくなる」という側面です。

 

自分に厳しい人ほど、スコトーマ(心理的盲点)によって「成功体験」が見えにくくなります。代わりに、自分の失敗体験や至らなさばかりを見ることになります

 

特に「小さな成功体験」ほど、スコトーマが隠してしまいます。たとえ見えたとしても「ふん、こんなもの」という厳しい評価で、自分の価値を落とす思考をします。

 

はっきり言いますが、成功体験に大小はありません

 

あなたにお尋ねします。あなたは「今日中に1億円を稼ぐ」という大きな成功体験を遂げることができますか?今日中にです。ほぼ全ての人が「NO」のはずです。

 

しかし「50年かけて1億円を稼ぐ」ならどうでしょう?1年で200万円です。これなら頑張ればできると思う人が激増するはずです。

 

つまり、大きな成功体験とは「小さな成功の積み重ね」というのが実態であり「大きな成功体験が単体でドカンと存在する」という考え方こそが非現実、夢、幻想だということです。

 

・大きな成功体験(幻想)
・小さな成功体験の集まり(現実)

 

以上から「小さな成功体験」を見ようとしないのは、大きな成功体験を永遠に掴めない、愚かな態度であることが分かります。

小さな成功体験をお祝いしよう

自己嫌悪の克服には「小さな成功体験」を隠すスコトーマ(心理的盲点)を解除することが必須です。

 

1日の初めに「今日のスケジュール」を書きましょう。

 

今日、達成したいゴール(大きな成功に近づくための小さな目標)を設定し、ゴールまでの「細分化したタスク」を作るのです。そして、タスクを1つ達成できたら「お祝いのシール」を貼ってください

 

このように、ゲーム感覚で「小さな成功体験」を楽しむと、スコトーマが外れ、自分がとんでもなく大量の成功を積み上げていることが実感できるようになります。

 

これによって「自分嫌い→自分好き」にセルフイメージが書き換わります。

④他人の評価は糞ほど当てにならないことを知る

他人の批判を気にしない

 

ここまでお読みになった方は「自己嫌悪=あなたの思い込み」だったことに気づいたと思います。

 

あなたを含め、全ての人間は「偏見、勘違い、思い込みの塊」で出来ています

 

例えば、私たちは無料の商品に価値を感じませんが、高額な商品には価値を感じます。なぜ、その商品が高額なのか、そんな根拠はどうでも良く「高額だからきっと価値がある」と思い込むのです。

 

テレビ番組「芸能人格付けチェック」などが分かりやすい例です。普段はセレブ気取りの芸能人が、値段を伏せられると「安いものと高いものの違い」が正しく判断できないでいます。

 

以上からも、他人の評価ほど当てにならないものはありません。まともに受け止めるに値しないのが「他人の評価」だと考えれば、気にするのがバカらしくなります。

⑤自分につけている「条件(レッテル)」を最小限にする

自分へのレッテル貼りをやめる

 

私たちは自分に対して「条件」を貼って生きています。そして、その条件に当てはまった自分を「善」とし、その条件から外れた自分を「悪」として、絶えず自己評価をしています。

 

「私は○○な存在だ」
「私は○○でなければならない」
「私が○○するには○○が必要だ」

 

このような条件を沢山持っている人ほど、自分が条件から外れる確率が増えるため、自己否定の機会が増え、自分が嫌いになるスパイラルに陥りやすくなります。

 

普段から無意識に貼っている「自分に対する条件」を、意識するようにしてください。そして「○○しなければならない」という条件付けが浮かんできたら・・・

 

「私は○○でも良い」
「私は○○できなくても良い」

 

と、心の中で唱えてください。これは実際にやってみると分かりますが、気持ちがとても楽になり、体が軽くなった感覚になります。

 

心身が軽くなれば、今まで躊躇していた行動も取りやすくなります。また「私は○○でなくても良い」という意味づけは「無条件の自己肯定感」も育ててくれます。

⑥後悔や罪悪感から「感謝」に思考を切り替える

罪悪感をなくすには感謝をしよう

 

後悔や罪悪感は、自己嫌悪を育てるエサだと言っても過言ではありません。また、あなたを過去に縛り、未来に生きる力を奪ってしまう「劇薬」でもあります。

 

はっきり言います。

 

あなたが、過去に迷惑をかけた人に後悔や罪悪感を抱いているとしましょう。しかし、それがその人にとって何のメリットがあるのですか?

 

全くもってありません。むしろ良い迷惑です。私なら、他人の「闇の記憶」なんかに登場したくありません。「頼むからやめてほしい!」と言います。

 

「あの時、ああすれば、あの人に迷惑をかけなかった。」
「あの時、ああすれば、あの人を傷つけずに済んだ。」

 

このような、後悔や罪悪感を増幅させる思考をやめ、以下の思考にスイッチしてください。

 

「あの時、許してくれてありがとう。感謝します。」
「あの時、あなたのおかげで成長できました。ありがとう。」

 

人は、辛い体験をしたから強くなれる。辛い体験をしたから他人に優しくできる。辛い体験をしたから幸せを実感できる・・・

 

そんな貴重な体験に、後悔や罪悪感のレッテルを貼って忌み嫌うのは、お門違いだと思いませんか?

 

あなたは、過去の人や出来事に「感謝」をするだけで良いのです。過去の人や出来事も、あなたの「感謝の記憶」に登場できることに、きっと喜んでくれるでしょう。

⑦自分の好きなことを徹底的に追求する

好きなことで生きていく

 

自分が好きになるために最も必要なこと。それは「自分の軸」を持つことです

 

例えば「自分が心の底からやりたいこと」があれば、外からの評価が気にならなくなります。なぜなら「やりたいからやる」という自分だけの軸で生きられるからです。

 

好きなことがある人はそれを極めてください。好きなことが分からない人は「特技」を持ってください。その特技を納得するまで極めてください。

 

関連記事:本当に好きなことが見つかる21の質問

 

一つのことをやり抜いたという体験によって「自信」が生まれます。自信は自分を好きになるエネルギーです。

 

また、好きなことや特技を追求することは「自分の天才性」に目覚めることでもあります。天才性は周囲に「魅力」を感じさせる波動(オーラ)を持っています。

 

つまり「自分嫌い→自分好き」へと切り替わる、望ましいスパイラルに入りやすくなります。

まとめ

自分を好きになる方法まとめ

 

自己嫌悪とは、過去の体験から「私は○○だ」というレッテルを貼った結果、作られたもの。つまり、何度も言うように「あなたが作った思い込み」です。

 

同様に、自分が大好きで自信に満ち溢れている人も「思い込み」です。このような人は、過去の体験によって「自分はできるヤツ」という勘違いを運良くできただけです。

 

どちらにせよ、両者は「過去に生きている状態」であり、後ろ向きの生き方です

 

真に自立している人は「望ましい未来」を描き、その未来だけにフォーカスし、その未来を実現するための人格で”今この瞬間”を生きています。

 

未来に向かって生きるしかない私たちに、過去は不要です

 

自己嫌悪とは「脳の勘違い」である。脳をコントロールすれば、自分を望ましい人格にいくらでもデザインできる。これが真実です。

 

つまり、あなたの未来には「希望」しかないのです。

 

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